}リンク><色:#ff9999>不道徳教育講座/三島由紀夫色>本読む暇ないと言いながら去年くらいからほったらかしにしてあったのを見つけ、寝る前に数ページずつ読み進めておりましたものをつい昨日読み終えました。
ので、短くリヴューしてみます。
何年前だ?
30年以上前の、「不道徳教育講座」の本です。
目次をざっと貼り付けると、
<色:#999999> 知らない男とでも酒場へ行くべし
教師を内心バカにすべし
大いにウソをつくべし
人に迷惑をかけて死ぬべし
泥棒の効用について
処女は道徳的か?
処女・非処女を問題にすべからず
童貞は一刻も早く捨てよ
女から金を搾取すべし
うんとお節介を焼くべし
醜聞を利用すべし
友人を裏切るべし
弱い者をいぢめるべし
できるだけ己惚れよ
流行に従うべし〔ほか〕色>
って感じ。これで内容は大体推測できるかな。
つむじ曲がりの書いた本らしく、目次の表題からさらにひねって
結局はアイロニックに半端な不道徳を否定するような場所に着地する、
おもしろい論理展開です。
ほんとに、相当へそ曲がりなやっちゃなと呆れ笑いをしてしまう
そういうどこかおどけたような著者の性質もあるのかな。
わたしは基本的に自殺した人の遺したものって
あの独特の錆ついた鉄の匂いのする雰囲気を想起させて嫌なんだけど
これは彼の純然たる文学作品とは違ったシニカルな作品のせいか
その空気を戒めのように纏っていて、不思議な読み心地です。
今の時代でも、
この根本でものごとを裏から見ようとする姿勢には感心もするし、
どうもおかしくて忍び笑いが漏れてしまう感じかな。
ひとつのテーマごとが細かく分かれているので読み易いし、
やっぱりこの人は文章が綺麗。
ぽっかり空いたエア・ポケットのような愛すべき時間など
ひまひまに読んでいくためにはぴったりな本ではないでしょうか。
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