朝、よー起きません。
ただ、美しい時間帯だと想う。
数時間前までのおびただしい排気ガスが
あの時間のほんの一瞬でほんとうに浄化されているのか
知るよしもないけれど、
肌で感じる重さと目に映る色は
とてもすがすがしく 透明で
こんな空気を 身に纏うようにとどめられれば
どれほど美しい人間になれるのだろう、と
埒もない思考に及ぶ。
あたらしい場所へと
うつろう夜の引力に呼ばれるように
透明な風を連れて朝はそっと降り立ち
白んだ空が明け 怠惰な学生が眠い目を擦るころにはもう
残り香を置いて飛び去っている。
あの美しい時間に救われる人や
穏やかな訪れを憎む人
すべてのものたちを包む色
清廉な音たち。
特に冬のそれはあまりに美しく
自ら重荷と名付けた手綱をひいて
私は 憤ることもできないようだ。
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