陽も完全に登った遅めの登校時間には
凶悪だ、とごちるほどの太陽光線が
燦然と降り注いでいたんだけど
ぐだぐだに授業をこなして
カラスも鳴くから帰ろう、な時間になると
未だ衰えぬ陽射しと
湿気をまとわりつかせる空気
ゼリーのような、でもゼリーなら確実に溶けてるだろこの気温、
そんな海をかきわけて疲れたひとたちが歩いていたんだけど
その歩幅よりもはやく、
海のにおいを運ぶような冷たい風がすっと吹き抜けていた。
やっぱりしっとりと重い風ではあったんだけど
美しいものを見た気がした。
詩人のように、黄金の風なんて言えるわけではないけど。
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